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2007年11月12日

cozchi ベータサービスを開始しました [お仕事]

セカンドライフの広告サービス「cozchi」のベータサービス
を開始しました。構想から11ヶ月ほどかかってしまったのですが、シンプルなモデルながら現時点でも、インセンティブ付きHUD型広告配信サービスは日本初です。

ini-sim1107_007.jpg
弊社SIMの様子1

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弊社SIMの様子2

ini-sim11071_020.jpg
このモニュメントからcozchiがもらえます

view.jpg
左上にあるのがcozchi HUD

■Web屋じゃないの?
なんでインテリジェントネットがセカンドライフの広告配信?というお声もありましたが、インターネットを使って企業と生活者がより良く会話できるお手伝いをするということが、インテリジェントネットの提供することなので、新規事業ではありますが、ずれている意識は特にありません。

■サービス構想
私がセカンドライフをユーザーとして昨年末に始めてから(おそらく日本ではそこそこ早い)、セカンドライフでの広告についていろいろと考えたのですが、一番問題となったのが、SIMとアバターという存在でした。Webサイトであれば、多くの人から同時に見てもらうことは比較的容易ですが、SIMという土地の概念があると、そもそもそこに存在出来る人数に制限があり、しかも、広くてもセカンドライフの1SIMでは100人も同時にいればいっぱいいっぱいという現状。テーブルの広さが決まっているので、そこに乗れる物の数が決まっているのと同じです。

なんとか、この問題を解決出来ないかと考えたのが、ビューアー側でなにかできればということから、HUD型広告配信サービスに繋がっていきました。

■セカンドライフ雑感
現状のcozchiは企業SIMへの誘導にとどまっているのですが、誘導先で達成する目的があり、企業もユーザーも楽しいという、健全な発展がしていかないとcozchi自体も成り立ちません。といっても、インテリジェントネットではいわゆる参入支援は今のところ予定していないのですが雑感です。

・リアルタイムコミュニケーションを覚悟する。対話してみる。
日本のセカンドライフ企業参入は、パブリシティ効果を目的としたこともあり、企業SIMのコンテンツはまだまだこれからです。セカンドライフのど真ん中の価値はリアルタイムコミュニケーションです。例えば、一部上場企業が生活者とリアルタイムでコミュニケーションするというコストはなかなか大変です。とはいえ、豪華な建物を造るより、もっとコミュニケーションに視点を移した方が生まれるものは多そうです。

・ユーザー数が少ない?
10月のデータで、アクティブユーザー数(定義は約1ヶ月に1時間以上ログインしたユーザー数)が、トータルで510万、日本では3.5万です。3.5万のアクティブユーザーという数字自体は、ネット広告メディアでは少ない数値なのはあきらかです。

・ユーザーが偏っている?
いわゆるイノベーターの方々ということもあるとは思いますが、それ以前に、なかなか可処分「時間」があるユーザーしかじっくりやれないというのが実態ではあると思います。限られた時間をどこに費やすのかというなかで、セカンドライフの世界が魅力的になっていけばいいなぁ(願望)。もうちょっとあらゆる意味で気軽になればいいのだけど。

・滞在時間
Webとそのまま比較してもちょっと違うところもあるので、最近はWebでも重視されつつある滞在時間で比較してみると下記のような感じです。
taizai.jpg
※Economic Statistics2007年9月データ (http://secondlife.com/whatis/economy_stats.php)および
ネットレイティングス社2007年6月の家庭からのアクセスデータより作成。

順位換算するとセカンドライフ(日本)の9月時点でのデータで26位に入るくらいでなかなか健闘している感じです。1サイトとセカンドライフを比較するには若干これも無理があるとは思いますが、滞在時間は長くなりやすいというのは一つのポイントかもしれません。

と、いろいろ書いてしまいましたが、おもしろいサービスにしてきたいと思っていますので、是非ベータテストに参加頂ければ幸いです。

投稿者: 和田嘉弘 投稿日時: 15:35トラックバック (0)

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