【インターンシップ体験記】20年間で一番濃い「学び」の9日間でした。
こんにちは。インテリジェントネットのリーダー(ディレクター)徳永です。
前回後藤さんに続き、もう1名の専修大学インターン生、仁木さんの体験記をお送りします。仁木さんも、実際に私たちがプロジェクトとして進めている実在するクライアントの企画提案書を作成してもらい、最後に社内メンバーに向けてプレゼンを行ってもらうというものです。
(もう一人のインターン生:後藤さんの体験記はこちら「【インターンシップ体験記】怒涛の気づきラッシュ~普段ぼーっとしている私がインターンシップで得られたもの~」)
大学生らしい、とても初々しいフレッシュな内容ですので、業界の荒波に揉まれて心が汚れてしまった同業者の皆さまや社会人の皆さまの癒しになりつつ、フレッシュすぎてそのまぶしさに心折れないように気を付けてご覧いただければ良いのではないかと思います。
インターンシップで8月19日から31日までお世話になりました、専修大学の仁木朋美です。
私はこのインターンシップの中で、「今自分が大学で学んでいることは実際にどのくらい使えるの?」ということを知ることが一番の目的でした。「現場でのユーザー目線ってどんな感じなの?」というところも含めて、今自分が考えるユーザー目線と比較してみたいと思っていました。
自分、全然使えない(笑)
今回の研修内容は、"ある物件検索サイトリニューアルの提案をする"でした。
率直に分かったことは、まだまだ知識も経験も足りなすぎる!ユーザーを考える前のところから足りなかった!ということでした(笑)即戦力には...全然ならないです(笑)
分かったことは3つ!
このインターンシップを通して分かったことは、以下の3つです。
- ものごとの考え方の流れと相手に伝えるということ
- 自分がユーザーになることで分かること
- 意外と自分もイケるかも...?
「もう一歩奥ってどこ。むしろあるの・・・?(笑)」
まず、一番長く時間をかけて代表の和田さんから、「仮説を立てて調査・分析を行い、そこからあるべき姿を導き出して、フィット&ギャップ(課題)から解決策を出していく」という、考え方の流れを教えていただきました。
この中で初めに「どんな材料をもとにその考えに至ったのかが必要」というお話をしていただいたので、"この調査・分析をしたから、この考えになった"と提案書に書きました。
なのに、「もう一歩踏み込んだものが欲しい」と何回か言われて...
「考えのもとにした材料も書いてあるのに、何がもう一歩奥なの!どこそこ(笑)」って思ってました(笑)自分たちの提案をしてから最後に実際の提案書を見せていただいて、見えました。一歩奥あったんですよね、しかも結構近くに。"調査としてその材料を使った理由・仮説"でした。これがあるかないかの説得力の違い...雲泥の差ってやつだなぁと。
「ちょっと嫉妬。」していただきました!
その次に待ち構えていた"あるべき姿(理想像)"をだすことは、とても苦しめられました。
「あるべき姿って何だ...わかるけどわっかんない!!!!!」
全部にパニックですね。実際ほんっとーにパニックでした(笑)毎日意味わかんない!の連続(笑)和田さんや徳永さんからお話を聞いたり、"どんな材料をもとにその考えに至ったのかが必要"ということが分かったりしたことから、「あれ、あるべき姿は理想だけど...現実に基づいた理想ってことじゃない!?」と少し闇から脱出。
そんなことをちょろっと日報に書いたら、徳永さんに「大学生でこれが出てくるなんてとても素晴らしい(むしろちょっと嫉妬する)。」って言ってもらえて。ニヤつきました。友達にも報告しました。全然関係ないけど誰かに言いたくなって(笑)
ここまで来て、やっと課題を出すってところにたどり着くんだなぁと。そこで、自分たちが最初にしたのってなんだっけって考えたら、「よくわかんないし、ダメっぽそうな部分だしてみよ。」って。
"え(笑)いろいろすっ飛ばして課題から手つけてた..."
間違ってはないのかもしれないけど、ただただ手探りでした。
"つながり つながり つながり"
課題まで出揃ったら、今度はプレゼンで人に"伝える"。納得してもらえる伝え方が本当に伝えることだとわかりました。納得させる伝え方に必要なのが"つながり"です。と、このことがわかるまで何日もかかりました。
"紐付き" "つながり"というキーワードで何度も和田さんにお話しいただきました。仮説から解決策のつながりができてないと、つながりを持った説明も必然的にできない。こんなところまでさっきの余韻が来るなんてって感じでした。結局"つながり"は最初から始まってる......考え方の流れを身につけることの威力、ハンパないです。
プレゼン得意だったんだけどな(笑)
正直、今までちゃんとつながったプレゼンは得意だと思っていました。でも今回、自分たちの考えた道のりを、プレゼンの構成と話し方でそれを伝えることはできたはずなのに、できなかったんです。早口になってしまったり、間が上手く取れてなかったり...
かなり悔しかったです。
あとから考えると、自分達の主張に自信を持てなかったからだと思います。今まで自分がしてきたプレゼンとの大きな違いは、"自分の主張を最大限支える自分の知識・経験が足りなかった"ことだと気づきました。
自分がユーザーになる!
でもでも!今回言われてすぐに実践できたことがあって。
それは、「自分がユーザーとして体験すること」です。私たちは20年間実家でぬくぬく生活してて、物件検索サイトをユーザーとして使った経験がほとんどなくて...それじゃあユーザーがどんな気持ちかわからないよねってことに気づいて!(早く気付けよって感じですが笑)
「自分達が転勤になったらどうするだろう」と考えることができたことで、"会社の住所しか分からなさそうだ"ということや、必然と物件検索UIの特徴に気付けました。そこから、キーワードで検索できるようにしよう!とか、スタンダードなUIが受け入れられやすいのか、逆に検索にインパクトを出すことで良い衝撃を与えるのかという今までよりもう一段上の悩みへ発展させることができました。ユーザーになってみるというところから、どんなポイントに着目するべきかが少しわかるようになったと思います。
結局、大学で学んだことって役に立つの?
一言でいうと、「案外イケた。」です(笑)
もちろん、考え方とか知識とか経験とかは全然足りないし、視野は狭いしっていう部分にはたくさん気付きました。だけど、間違っていないとこもあったし、同じ考え方ができている部分も見つかって、結構自信につながりました!先生ありがとうって思いました(笑)実際にPowerPointでスライドを作る前にしなきゃいけない手順を教えていただきましたが、よくよく考えてみると、「え、いつもやってたやつだ...。」と気付いて。
今回は提案書ということですごく大きなものみたいにとらえちゃっていましたが、冷静に考えたら部分的に欠けてるところはあるものの、辿っている道順は一緒だったことが分かりました。
"クライアント"の先のユーザー
ただ、大学では学べていなかったこともありました。
今までは、リニューアルとか前例があるものを扱ったことはなくて、あるユーザーのために何かを作ることを想定したテーマでしか授業を進めたことはありませんでした。
今回のように、最終的なユーザーとの間に「クライアント」が挟まれてて、与件というものも考慮しなきゃいけない、ユーザーの使い勝手の良さみたいなところだけを切り取るわけにもいかないというところが初めての経験でした。実際に"仕事"でユーザーを意識することと、今まで自分たちがもっていたユーザー目線はここが少し違うのかなぁと思いました。
そんな自分のレベルは...?
即戦力にはならないけど!!もうちょっと?もっと?いや、だいぶ?経験すればやれそう!!!!!!のレベルです。向いてないわけじゃなさそうだなってことです(笑)
なんでだろうなーって考えながら生きること!
このインターンシップを通して、すぐに活かせそう!と思ったところは、「つながりと理由付け」です。
実際の提案書とワイヤーフレームとをみると「その理由」がたくさん書かれていて、「これにはちゃんと理由があるんだ」みたいな言い方ってやっぱり大事なんだなと思いました。これからレポートを書いたりプレゼンをしたりする機会も沢山あるので、つながりだったり理由だったり、そういうところはすぐに意識できるんじゃないかなって思いました。
あとはいろんなことを経験すること、ちゃんと考えて経験すること。あーなんでだろうなーって考えながら生きること!周りのものから興味をもって"逆引き"しよう!
成長!!!
実際、この記事を書くのに丸2日かけています。
最初に自分でなんとなく構成して、いざ文章書いてみたけどやっぱり違うなって、"つながってない"なって感じてました。もう一度"流れ"を意識しながら構成しなおして、やっとここにきてます。そんな風に考えられるようになった自分にびっくりしてます!見出しを工夫したり、一文の読みやすさを考えたり、状況が違いますが相手のことを考えられるようになったかなと思います。
9日間ありがとうございました
このような機会を与えていただき、ありがとうございました。
分からないことや、知らないことばかりで、本当に毎日楽しかったです。ぼんやりした質問にもたくさんの情報で答えていただけて、9日間毎日学びで、毎日成長でした。
なによりも、今回インターンシップをさせていただいて、やっぱり自分はこういう道に進みたいと思えたことが大きかったです。たくさんの時間を割いていただき、ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。心折れてないでしょうかだいじょうぶでしょうか。皆さま、お気をたしかにでございます。これは訓練でもなければ二次元や非実在でもなく現実に存在する若人の光でございます。浴びていきましょう。
さて、文中にワタクシ徳永が「ちょっと嫉妬した」とコメントしたとありますが、もちろんこれはマゴウコトナキジジツでございます。
とあるコミュニケーションデザイナーの方もそんなことをおっしゃってましたが「現実的な理想論」というのがより正確な表現でして、大事な考え方であるといつも脳内に置いているフレーズです。
我々受託Web屋(に限りませんが)にとって、費用も時間も有限であるこの世界においてできもしない理想論を語るというのは非常に無責任なことだと思っています。しかし一方で、大きな絵を描かず現実的に(簡単に)できそうなことばかりで周りを固めていては成長は見込めないし、そもそもそれではWebサイトも、クライアントのビジネスもいずれ停滞してしまいます。
そういうとき、やはり目指す方向として「現実的になんとかできそうな理想論」を考える、掲げるということは非常に重要なことではないでしょうか。
さすがに大学生の仁木さんにここまで踏み込んだ考え方があるかというとそれはわかりませんが、しかしまだ大学で勉学に励んでいる若い人から「あれ、あるべき姿は理想だけど...現実に基づいた理想ってことじゃない!?」というものが出てくること自体、素晴らしいなと思いました。
というわけで、インテリジェントネットは「あるべき姿という現実的な理想論を描いてWebやってます」というそういう会社ですので、お仕事も、採用応募もお待ちしておりますという形でこの記事を締めさせていただきましょうそうしましょう。
ご興味がある方はぜひ採用情報ページよりご応募ください。インターンも通年対応していこうと思っています。特に長期インターン希望の方はぜひ。
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