入社3年目のテクニカルディレクター山本さんはどうやってスキルを身につけてモチベーションを維持しているか

  1. 入社3年目のテクニカルディレクター山本さんはどうやってスキルを身につけてモチベーションを維持しているか

この記事の目次

    • 開発未経験から、インテリでテクニカルディレクターになるまで
    • スキルアップは明確な目標があったことと、いろいろな無茶振り(笑)の機会とサポートしてもらえるのを同時作ってもらえたのが大きかった
    • 何かふとした時に自分の成長を感じられるとモチベーションが維持できる

テクニカルディレクター,とは,仕事,初心者,プログラミング,勉強

こんにちは、インテリジェントネット学生スタッフの吉川です。

本日はインテリジェントネットの若手テクニカルディレクター、山本 俊さんにインタビューしてきました!

テクニカルディレクターとは、特に技術系のディレクションする方とのこと。

僕自身、技術力をもったディレクター職というのに惹かれていて、学生生活のなかでも、プログラミングやデザインの勉強をしています。もちろん、効率的な勉強法からモチベーション維持まで、最初はわからないことだらけで混乱していました。

ということで、初心者から技術を学び始め、入社3年目で開発者からテクニカルディレクターのポジションについた山本さんに、入社からどうやって技術を学んできたのかやモチベーションはどのように維持してきているかをインタビューさせてもらいました。


開発未経験から、インテリでテクニカルディレクターになるまで

吉川:なんか普段いろいろとお話しているので、こうやって面と向かうと緊張しますがやりますか(笑)。

山本:はい、やりましょう(笑)。

吉川:今やテクニカルディレクターとして毎日開発やディレクションに励む山本さんですが、そもそもWeb業界に興味を持ったきっかけとか、キャリアプランに関するこだわりとかあったんですか。

山本:こだわりと呼べるものは、、、最初は特になくって。きっかけとしては、母親も兄もシステム開発者だったことが大きいかな。母親に関しては30年以上も開発者を続けていたから。それがあって、パソコン関係の仕事が向いているんじゃないかなと思いながら探し始めてみて。

吉川:そうなんですね。職業訓練校に入られたんでしたっけ?この前の忘年会に当時の先生がいらっしゃってましたね。(笑)あの方も元インテリなんですね(笑)

山本:そうね。(笑)

吉川:職業訓練校って、どんなことをするんですか?

山本:職業訓練校は、開発に関する最低限の知識を勉強させてもらえるところ。基本的には再就職者向けに門を開いているところで、その時は俺だけ新卒だったんだけど、面接の結果入れていただけて。

吉川:勉強してから、就職したいと思っていたんですか?

山本:母親の意見も聞いた結果、少しは勉強してから入社したいと思った。完全な初心者も歓迎して、開発スキルを教えながら育成してくれると謳っている会社もあるけれど、Web系ではすくないし、さすがに最低限の学びは事前にあったほうがいいと思ったから。

吉川:なるほど。訓練校に3ヶ月いたんでしたっけ?

山本:うん、3ヶ月。その後1ヶ月インテリジェントネットで研修を受けて、そのまま入社したって感じ。

吉川:そうだったんですね。その3ヶ月間で、Web業界に進みたいと思えたわけですよね。

山本:小学生くらいの小さい時に、母親からHTMLとかをさわりだけだけど教えてもらったことがあって。だからかはわからないけど、いざ訓練校で勉強している時も、素直に開発の勉強を楽しめた。あとは、周りの人たちよりも若いこともあってか、比較的覚えるスピードが速くて、自分に向いているんじゃないかなと自信がもてたことも大きかったかな。

吉川:へえー。自分に向いているかもしれない、と思える感覚って大事ですよね。

山本:そうだねぇ。3ヶ月の訓練校だし、まずはとりあえずやってみよう!と思ってチャレンジしてみたのが、結果的に良かったし、今に繋がっていると思う。

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吉川:その後、テクニカルディレクターを目指したいなと思ったきっかけってあったんですか?

山本:テクニカルディレクターにこだわりを持っているわけではないんだけどね。最終的には徳永さんみたいに、設計とか要件定義含めたディレクションができるようになりたいっていう思いは途中から出てきて。

今、テクニカルディレクターをやっているのは、スタート地点が、ディレクターとかデザイナーではなく、開発系の仕事だからっていうのが当たり前なんだけど大きく影響してて。

開発の知識があるっていうのを生かして、ディレクションを覚えていくと、うちのキャリアパスだとテクニカルディレクターのキャリアパスを描いていくほうが向いているということもあるかな。

まぁ、年齢的なところで言うと、もし俺が30歳で今の業界入っていたとしたら、技術から学ぶことよりもディレクション1本に絞って進んでいたかもしれない。自分の特性やキャリアを考えると、若いうちから現場で勉強して技術を覚えていけたのは良かったと思う。

あとはインテリに入った時に、技術に長けたディレクターが足りてなかったってのも理由の1つかな。そのおかげで、そのポジションにつくっていう自分にとって明確な目標ができた。

吉川:なるほど、そうなんですね。あんまりテクニカルディレクターとディレクターをばっさり分けて考える必要はないですね。

山本:うん。まあ、俺最初はプロデューサーに誘われたけどね。(笑)キャラ的に。(笑)

吉川:言われてそう。(笑)なんとなくわかります。(笑)

スキルアップは明確な目標があったことと、いろいろな無茶振り(笑)の機会とサポートしてもらえるのを同時作ってもらえたのが大きかった

吉川:入社後からはどのような指導を受けてスキルアップされたんですか?

山本:1番大きいのは、常に角さんとか前田さんに直接技術を教えてもらっていたことだと思うな。ここは、インテリが大組織ではないがゆえのありがたかったところで。

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吉川:なるほど。できる人に教わるのが結局1番効率的だと思います。僕が以前山本さんにコーディングを教えて頂いていた頃は、サンプルに似せてコーディングしたり、フィードバックして頂いたりっていうのが多かったですけど、山本さんも同じでしたか?それとも、実際に案件に入って実務ベースで勉強していたりしたんですか?

山本:両方かなぁ。自習もあったし、サンプルサイト作ったり色々してたよ。研修生で来ていた時は、その時期にインテリに来ていたのが俺だけだったこともあって、みっちり教えてもらえたんだよね。普段は2、3人一緒に研修生として働くらしいんだけど、俺はそういう意味ではラッキーだったのかな。

それもあってか、研修生なのにいきなりリアルな案件に入れてもらえたりして。実務レベルのコーディングを教えてもらえたし、フィードバックもたくさんもらえた。その1ヶ月で、訓練校の頃のインプット中心の学習では得られなかった実務レベルのアウトプット能力みたいなものも磨いてもらえて。

今思えば、こっちは研修生だから、最初はなんとなく気楽な気持ちでいた部分もあったんだけど、いつの間にか角さんとかからガチなフィードバックもらうようになってて。「あれ?もうなんか俺がインテリに入社する前提で話してない?」って思ってた。(笑)

吉川:(笑)

山本:まあそんな流れで入社して、案の定、研修のうちから入っていたプロジェクトに配属されて。なんなら入社初日にもう打ち合わせ行っちゃったもんね。(笑)

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山本:さっきも少し話したけど、俺が入った時は、ベースコーディングができる人が足りなくて。だから自分のポジションはそこだ、って明確にわかっていて勉強していたから、そういう境遇も恵まれていたのかなとは今になって思うなぁ。

いきなり打ち合わせに参加して、その時はもちろん自分のレベルでは吸収できることも少なくって。だけど、目標がはっきりしているから、「何かしら吸収したい」っていう気持ちでのめり込めてたと思う。そんなこともあって、入社3ヶ月くらいでベースコーディングが一応できるようになったかな。

吉川:はやいですね・・・。

山本:ありがとう(笑)、けど、今見返したら、クオリティの低いベースコーディングだけどね。(笑)でも、そういう失敗を繰り返した過程自体に意味があってチャレンジできたから、良かったなと思えてる。まずチャレンジしてみて、失敗を反省するっていうサイクルを繰り返さなければ上達はしないと思うから。

その次に入った案件では、コーディング自体に関する学びはもちろんだけれど、案件の進め方とかディレクションの全体像みたいなものも多く学べて、その次の案件では、一応メインのコーダーとしてアサインされて、トップページ作ったりとか、パートナーさんのコーディングのQAとか入ったりしていた。

最初の1年は、特に基礎的な技術を磨かなければいけないという明確な目標があったことと、いろいろな無茶振り(笑)の機会とサポートしてもらえるのを同時作ってもらえたのが大きかったかなと思うな。

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山本:1年目の時は、本当に、とにかく早く会社の力になれる人材になりたいという一心だったなぁ。「自分はWeb業界に足を踏み入れたばっかりだ」という思いが強くて、何でも吸収してやろうって。別に、今がやる気ないとかじゃないけど。(笑)

ハードルの高い仕事に対して「楽しい」っていう気持ちが勝っていたんだよね。やっぱり仕事は楽しめないとね!

自分に足りなかった技術の知識が増えているっていう感覚も、毎日新鮮で楽しかった。1年目の時に、ベースコーディング含め色々なノウハウをどんどん吸収している実感が自分にもあった。

吉川:コーディングの勉強をする上でのコツみたいなものはあったんですか?楽しみながら学べるのはどうしてかな、と思って。

山本:仕事外で特別、自主的な勉強をするとか、そういうことはしていなかったんだけどね。独学で学ぶよりも、どんどん案件で学んで角さんや前田さんにアドバイスをもらって、仕事を通して身についていったから楽しかったのかなぁ。あとは単純にインテリの居心地が良かったことだよね。

吉川:そうですよね。人との相性の良さっていうのはあるんじゃないかなと思いました。


入社してから、どのようにスキルを身につけてくることができたのかを伺いました。
努力も成長スピードもすごいのですが、楽しみながらということがステキだなぁと思いました。


何かふとした時に自分の成長を感じられるとモチベーションが維持できる

吉川:そして今、テクニカルディレクターとしてお仕事されているわけですよね。僕のような素人にもわかるように、テクニカルディレクターのお仕事内容を説明していただけますか?(笑)

山本:いまも開発メンバーとしても動いているんだけど、テクニカルディレクターとしては、プロジェクトの中で、特に開発周りの管理を担当しているって感じかな。サイト設計のドキュメントとかを見ながら必要な開発過程をスケジュール化したり、必要な技術を選んだり、制作後にあがってきたものを確認したり。

全部の案件でテクニカルディレクターで入るわけではないんだけど、いま俺がやれている範囲でのディレクターとの違いとしては、コードの品質チェックを徹底していくところかな。

吉川:なるほど・・・テクニカルディレクターが案件に入る、入らないの境界線ってどこかにあるんですか?

山本:案件の内容や規模によってそこは違っていて。たとえば、シンプルなところだと、HTMLをパートナーさんにお願いする時とかは、その部分の進行管理とかはパートナーさんにお任せして、QAはテクニカルディレクターが入るみたいなパターンとか。
内容と規模によって体制はフレキシブルに変わるね。

吉川:そうなんですね。お仕事されていて大変だと思う場面はどういった場面ですか?

山本:そうだなぁ、今でも、開発とディレクションを同時にやっていくっていうのは、本当に大変だなと思うことが多い。自分で開発しながら同時にディレクションをやっていると、なんか頭が追いつかないぞ!っていう状況は時々ある。(笑)

吉川:仕事量が多いということですか?

山本:うーん・・・、うまく言えないんだけど、(笑)手が回らないというよりは、全体を俯瞰する余裕がなくてどっちかに集中してしまうって感じかなあ。使う頭が違うというか。これは実際にやってみないとわからないかも(笑)。

吉川:なるほど・・・はっきりイメージはできないですけど、マルチタスクでも同じジャンルじゃないと大変ですもんね。

今後やってみたいこととかはありますか?次の自分の中での壁、的な。

山本:できるようになりたいことはたくさんあるよ。目標としては、さっきの話でも言った通り、いわゆるディレクターの業務ができるようになりたいな。設計とかワイヤー書いたりとかはまだあんまりしたことないから。

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吉川:なるほどー。ちゃんと次のステップがあるわけですね。今は何をやりがいにその目標に向かって頑張れているんですか?

山本:開発者としては、やっぱりモノができて、公開された時に一番嬉しさを感じるかな。単純だけど。

吉川:そうですね。僕も記事を書くだけですけど、自分が書いた記事って愛着わきます。もちろんリリースされた日は嬉しいですし、たくさんの人に読んで頂いてもらえると、子どもが育っていくのを見ているような気持ちになります。(笑)まだ子どもいないですけど(笑)

山本:いやー、わかるわかる、全然わかるよ。それが1番嬉しいし、楽しいよね。

吉川:自分の作ったモノは、自分の人生のコレクションの1つですよね。

山本:あとは、毎案件ごとに出てくる反省が、次の機会に自分の成長に繋がっていると実感できた時は嬉しいな。
たとえば、ベースコーディングなんかは、毎回やっても反省点は出るし、(笑)ディレクションでも、「あらかじめパートナーさんに伝えるべきことがもっとあった」と毎回反省したりしてる。それを学びにして、次の案件で生かせた時はうれしいな。それを上司の人とかに褒めてもらった時も嬉しいし。

吉川:いいですねー。

山本:ふと「自分、成長していないなぁ」と思ってしまうと、途端に楽しくなくなってしまうよね。逆に、何かふとした時に自分の成長を感じられると、すごく嬉しい。

吉川:確かにそうですね。成長している!と実感できると努力も楽しいし嬉しいんですね。それが一番のモチベーション維持の方法なんですね。

今日はお時間いただきありがとうございました!

山本:いえいえ、こちらこそー。ありがとう!


何にやりがいを感じるか、という問いに対して山本さんは、すぐに「自分の成長」と答えていました。

入社してからの3年、やりたいこととポジションを明確にして、そして、楽しんで自分の成長にストイックな山本さんの話はこれから自分が働いていくうえでも参考になりました!

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