Web業界でキャリアを考える3つのポイント
皆さん初めまして、石川です。
インテリジェントネットでディレクターとしてお客様のウェブサイトを保守させていただいたり、リスティング広告の運用を担当しています。今後ともよろしくお願いいたします。
キャリアについて考える社内勉強会に参加しました
先日、社内で開催された『キャリアについて考える勉強会』に参加しました。
正直なところ「業務の方が忙しいのになあ...」とか思いつつだったのですが(ごめんなさい!!)、参加してみたら大変いいお話が聞けたので、僕の初ブログ記事として投稿させていただきます。
勉強会の講師は株式会社イマジカデジタルスケープの林真理子さんという方でした。林さんは以下のようなスライドを公開されているので、ぜひ目を通してみてください。
とても参考になると思いますよ。
そもそもキャリアってなんだ?
以前からキャリアについて多少の関心は持っていました。
でも、これからのキャリアをどう考えたらいいのか、3年先くらいなら考えが及ぶのですが、10年先、20年先と長期的なものになるとモヤモヤするばっかりなんですよね。
また、会議室で勉強会が始まるのを待っていると、「そもそもキャリアってなんだ?」という疑問がふと頭をよぎりました。
経歴? 職務経験? 資格? チョウザメの卵?
関心を持っているだけで実はよく理解していない自分に気づいて愕然......。
キャリアとは人生だった!
いよいよ勉強会の開始され、林さんが用意されたスライドが映しだされます。
そこに書かれていた言葉、それは
皆それぞれに、キャリアに関心を持っている。けれど、先行き不透明感が半端ない...
そう!まさにこれ!って感じでした。不透明です! 半端ないんです!
ずばり自分のことだと言う気がして一気に引きこまれつつ、「みんなそうなんだな?」ということが判ってちょっとホッとしてみたり。
続いて、勉強会は「キャリアとは何か」というお話に進み、
キャリアとは人生そのもの。人生の仕事的側面。
仕事とは、社会的な意味をもって果たす役割。
であったり、
キャリアとは生涯においてある個人が果たす一連の役割、
およびその役割の組み合わせである。
Super, D.E(キャリア研究の第一人者)
といったお話を聞かせてもらいました。
キャリアとは人生そのもの!?
キャリアとは生涯においてある個人が果たす一連の役割!?
僕はこれまで「キャリアを考える」とは「会社でどんな仕事を担当するのか? いつどこに転職するのか? はたまた独立?」といったことを考えることなのだとばかり思っていました。
しかし、キャリアとは(会社や組織での身の振り方を含めた)僕の人生のことである、と。
人生の良し悪しは自分が決めるもの。
仕事一筋、独立起業して一代で財を成した企業家の人生......
結婚・出産を経て、限られた時間をやりくりしながら働いているママさんの人生......
どちらが優劣ということはなく、いかにハッピーに生きられているかが大切ですよね。
つまり、キャリアを考えるということは、いかにハッピーな人生を歩むかを考えるということなんですね。
って、これすごく難しそうですが。
Web業界でキャリアを考える3つのポイント
続いて「キャリアを考えるには?」というお話に進みます。
それには次の3つがポイントなのだそうです。
- ポイント1:自分を知る
- ポイント2:市場を知る
- ポイント3:自分と市場とをつなぎあわせる
ポイント1:自分を知る
いま自分はどんなスキルを備えているのか。
これから自分は何を仕事としていきたいのか?
自分は何を重視して働きたいのか。仕事のやりがい? プライベートな時間? 収入?
ここで重要なのは、こうしたものは年齢を重ねる毎に変化するということです。
若いうちはやりがい重視でよいかも知れません。
でも、住宅購入のための頭金を貯めるとか、収入を重視するべき時期が来るかも知れません。
子どもが生まれたり、両親に介護が必要になったり、長時間は働けなくなる時期もあるでしょう。
こういった仕事以外のことも含めて優先順位を考慮しなければなりません。
キャリアとは人生のことですからね!
ポイント2:市場を知る
自分が働いている、または働こうとする市場のことももっと知らなければなりません。
その市場は伸びるのか、それとも伸びないのか。
自分が備えているスキルは通用するのか、通用しないならどんなスキルが求められるのか。
そもそも市場で求められるスキルとは何でしょうか。
林さんによるとスキルというものは大きく3つに分けて考えられるそうです。
- キャリアデザイン力
- 自己の希望・条件・市場性を見極め、自分のキャリアをデザインする力
- ポータブルスキル
- 時代・業界・職種を超えて通用する普遍性・汎用性高い力
- テクニカルスキル
- 自分の仕事領域に望まれる専門知識や技能
僕の働く市場は変化が速く、技術も日進月歩です。
Webがどんどん一般化し、社会における重要性が増すのに伴って、業務は大規模化・複雑化、専門分野の細分化が進んでいます。
仕事に必要な知識・能力は日々変化し続けて、もう頭はごちゃごちゃです。
これはきっと3つ目のテクニカルスキルにばかり囚われすぎているということですね。
2つ目のポータブルスキルは「普遍性・汎用性のあるスキル」ですから、もちろん今の仕事でも必要なものであり、ちゃんと目を向ければ伸ばす機会があるはず。
ポイント3:市場と自分をつなぎあわせる
数年後、市場で求められるであろう人材はどんな知識・能力を備えているのか?
それを見越して自分を磨いていくことで、市場で求められる人材でいられます。
求められる人材でいられるということはつまり選択肢が増えるということです。
選択肢が多ければ仕事以外の事とのバランスをとる余裕も生まれるというものです。
ちなみに左図は、勉強会に参加した受講生が挙げた三年後に必要とされているであろう能力です。
近い未来なはずなのに、意外と難しいですね、未来予測。
キャリアはデザインしすぎるな!
と、ここまでのお話を聞いて未来に思いを馳せていたら、いきなり
キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって支配される。
将来の目標を明確に決めて、そこから逆算して計画的にキャリアを
つくりこんでいくような方法は現実的ではない。
オープンマインドな状態で、予期せぬ出来事を柔軟に受け止める。
計画された偶発性理論(J.D.Krumboltz, 1999)
と釘を刺されました......。
予想もしない出来事というのは必ず起こるので、どう転んでもハッピーな人生が送れるよう、普段からしっかり考えて弛まぬ鍛錬が必要というわけですね。
何が起きても動じない、強い漢を目指します。
Web業界でキャリアを考える勉強会を終えて
キャリアという言葉から想像していた内容をいい意味で裏切られ、自分の人生を考えるいい機会になりました。
よい人生を送るために、どう転ぶかわからない未来のことを考えすぎて闇雲に思い悩んだりせず、人生に訪れる節目・節目を意識して、ポイントを押さえて考えていきたいと思います。
林さん、とてもいい勉強をさせて頂きました。ありがとうございました!