2005年で90年代が終わる
先日、文章を書いている大学時代の友人と話をしていて、思い出したのが、時代の変わり目について。大学時代で日本史をかじったのもあって、「時代」という感覚は意識している。橘川幸夫氏のどこかの文章にもあったけれど、時代が完全に移行していくのにはプラス5年かかるということを思い出した。つまり、2005年は90年代がやっと終わりをつげる形となる。
90年代前半は、80年代の大量生産・大量消費のニュアンスを残しつつ、後半はブランド、マーケティングの時代であったと思う。マーケットはあふれ、企業は差別化や新しいマーケット創出を求められた。そして、インターネットという新しいマーケットの芽が95年あたりから始まる。これも、90年+5年という90年代がしっかりと始まった年だったからかもしれない。
そして、2000年代の2000年から2005年。インターネットが芽生えて10年。思い返してみると、インターネット黎明期から双方向、OneToOne、コミュニティー、バイラルマーケティングといろいろなワードがあり、インターネットの特長を捉えたものもあったが、実際に定着したかというと、90年代では難しかった。そして、ここ最近のインターネット関連での注目キーワードとしてあげられるのは、
SNS
Blog
Web2.0
CGM
・
・
・
などなど。
確かに、新しい部分も多いが、概念としてはインターネット黎明期とそれほど変わらないと思う。もっと言えば、そもそもインターネットらしいといわれていた本質的なところなんじゃないだろうか。
俯瞰すると、マーケットの主導が企業から生活者に遷移していっているという2006年からの21世紀としての一つの方向性がある。SNS、Blog、CGMなどはわかりやすく生活者主導のコンテンツとして分かりやすい。Web2.0に関してはいろいろな概念が絡み合うが、企業のスタンスとしてのオープン性は対生活者へのスタンスの変容と捉えることもできると思う。
弊社としても個人的にも90年代にけじめをつけて2006年に挑みたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。