第5回WebSig会議「クリエイティブ・ブランディング・経験価値・Web標準・アクセシビリティなどを仕事軸で考える」(1)
まだ個人的な活動なのですが、2003年より有志の方々とWebSig24/7というWebに仕事として係わっている方々のコミュニティーを主催しています。
現在は、主にmixiのコミュニティー(mixiユーザーしか見られません。ごめんなさい)を中心に活動をしてきて、隔月を目途に会議と称した勉強会、セミナーを開催しています。
最初は小規模だったのですが、先日10月14日の第5回では100名近い応募を頂いて、だんだん規模が大きくなってきました。
先日10月14日、第5回のテーマは、「クリエイティブ・ブランディング・経験価値・Web標準・アクセシビリティなどを仕事軸で考える」ということで、森田 雄氏(株式会社ビジネス・アーキテクツ)、茂出木 謙太郎氏(フリープロデューサー)、阿部 淳也氏(株式会社コスモ・インタラクティブ)のお三方に話して頂きました。
冒頭とまとめ的な所を私が担当させていただいたので、こちらでも。
■テーマ背景:時代の要請
日本市場の発展過程みたいな、かなり広めのことを話しました。
簡単に抜粋すると、
○第1段階:モノが欠乏している時代
・キーワード:生産
○第2段階:モノが満たされつつある時代
・キーワード:選択
○第3段階:モノが満たされすぎた時代
・キーワード:ブランド、マーケティング、経験価値
○第4段階:?
といった内容で、これは、デジタルメディア研究所所長、橘川氏の分析に加筆修正したものです。
日本市場の大きな動きとして上記段階があったわけですが、インターネット、Webの動きは95年くらいからが第1段階で、10年で第3段階から第4段階にさしかかるまでの動きがあったと思います。
つまり、Web制作という立場を取った際に、市場、技術の新しさから、既に90年代にクライアントである企業がたどり着いていた段階に(本来あったニーズ)対応出来ていなかったという見解です。
2000年以降からは、インターネット、Web関連の市場も成長し、技術も発展してきたことを背景に、企業(Web制作側からのクライアント)にとって、以前よりWebの価値が重要になり(後述)、制作サイドとしてはどう対応していこうかといくのか?というのが今回のテーマ背景です。
ちなみに、こういったまとめ方をしてみると、もちろんいろんな要因がありますが、ドッグイヤーとか言っていたのも、ネットビジネスや制作も、一般市場は既に先に行っていたところに対して追いつく動きなので、早いのは当たり前だよね、とか、自分の気づきもありました。
■スピーカーの方々のお話
bA森田さんを初めとして、茂出木さん、阿部さんには広いキーワードを並べて苦労をかけましてしまいましたが、"それぞれの立場で"どのような考え方をもっているかを事例を通しながら話してもらえました。
事例を交えて頂きながらお話し頂いたのですが、どこまでこういった公開された場で書いて良いのかがグレーなので、部分的に。
○ビジネス・アーキテクツ森田さん
森田さんはアクセシビリティで有名ですが、今回は、テーマの中でもブランディングからのアプローチで、「ビジネス・アーキテクツのコミュニケーションデザイン」という表題でお話し頂きました。「Web デザイン会社」という言い方はせず「コミュニケーション屋」という表現をしていましたが、まさに上記で書かせて頂いた時代の要請への対応方法の1つの形ですね。作るのが目的だったのは第1段階。
4事例を出して頂いたのですが、どの事例も企業ブランドをWebで表現する、そのコミュニケーションデザイン力、また、その実装力はさすがです。
○フリープロデューサー茂出木さん、コスモ・コミュニケーションズ阿部さん
事例は対外的にオープンにあまり出来ないとのことなので、参加された方の特権として・・・。
茂出木さんには、プロデューサーとしての立場としてのテーマへの接し方として、「コミュニケーション」を「クリエイティブ」に変換する作業からお話しを落とし込んでもらいました。
Web 標準・アクセシビリティそのものは売り物ではないということを認識すること。という見解もありました。
阿部さんには、高橋メソッドを駆使した熱いプレゼンをして頂きました。
実際になかなか予算、理解が得られない中でのアウトプットを出していくポイントを具体的な提示がいろいろありました。
また、1が求められていることなら、提案は1.5、実際は1.2でその+0.2にトライすることが重要であると見解も。なるほど。
まとめでもちょっとお話しさせて頂いたのと、追記もと思ったのですが、長くなってきたので続きはまた後ほど・・・。